社会人になってから200冊以上本を読んでやっと辿り着いた、たった1冊の本。第一話

学生時代はスポーツ一筋でした。

体育会系で勉強はそこそこ、カッコよくいることが大切。

そんな価値観を持ったごく普通の高校生でした。

 

性格は内向的で当時から一匹狼。

あまりコミュニティに属さず、

マイペースの性格もあって一人で行動することが

性に合っていました。

 

読書に関しては

休み時間に同じクラスの友人がこっそり

人気のない図書館で黙々と本を読んでいる姿を見て

かっこいいと思い、

「俺も読んでみるか」

 

と思った。それくらいでしょうか。

 

当時はサッカー日本代表のキャプテンが書いた

”心を整える”がブームで

その勢いで自分も読んでみて

実行するうちに部活内での成果もどんどん上がって来た

経験があり、高校生の時に読書がもたらす

恩恵を感じていたと今振り返ってみるとそう思う。

 

ただそこまで深く読書にのめり込んでいたわけではなかった。

 

人生の転機となったのは

忘れもしない19歳の8月、

 

予備校の授業を抜け出し

人目のつかない海辺で泣いていました。

 

家族にも相談できず

こんなかっこ悪い弱い自分を友達にも相談できるわけもなく

一人抱え込んでいたものがとうとう背負いきれなくなって

その重荷が涙になって流れていきました。

 

朝4時には起床し、

内面を磨くという理由で

朝に始まる宗教的な行事に参加し

 

早朝6時には帰宅。

7時まで仮眠を取って7時半には家を出て、

夜の20時半まで勉強し

 

夜の21時から0時までバイトをする。

 

そんな生活を半年間続けていました。

誰とも遊ばず、だれよりも頑張らなければいけない。

そう自分を奮い立たしていましたが、

 

結果はその予備校でいつも最下位に近かった。

 

こんなに頑張っても報われない経験は初めてだった。

 

正直この半年間はとても辛かった。

だれよりも頑張ってるはずなのに

結果には結びつかず

それどころか最下位にいつも成績が近かった。

 

初めての挫折だった。

 

それが2013年、8月の時の出来事だった。

 

続く.....